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ETFとは 「 Exchange Traded Funds 」 の略語で、証券取引所で取引される投資ファンドのことで、日本語の呼び名は、指数連動型上場投資信託です。
今、米国では、金融機関が販売する一般の投資ファンドで運用されていた資金が急速にETFへ流れはじめております。 ETFは1993年にS&P連動型のインデックスファンドが世に出たのが始まりですが、2002年頃から さまざまなタイプの投資信託が上場され始めたことで投資額が年率30%以上の伸びを示しており、2010年には1兆ドルを超える市場になるといわれております。

日本では、まだ ETF=代表的な指数に連動するインデックス・ファンド、という理解ですがETFのメッカである米国ではエマージング・ファンド、商品ファンド、エネルギー・ファンド、債券ファンドなど、様々な種類のファンドが上場されており、すでに全ETFの数は 1000本を越えています。
また米国の株式指数に連動するものばかりではなく、世界の市場の様々なセクターの指数に連動するものが数多く上場されており、少ない運用額でも簡単に国際分散投資が可能なことから米国では株と同じように普通に投資する商品になってきております。

ETFは世界の株式市場で取引され始めていますが、市場規模やファンドの本数・バラエティの点で米国市場のETFが圧倒的な存在となっています。よって現状ではETFのメリットを最大限に利用するためには米国株式市場での運用環境を獲得する必要があります。




ETFが急速に伸びている背景をもう少し詳しく説明しましょう。
まず第一の理由は、運用コストの安さです。
一般的な投資信託では、購入時に3-5%程度の手数料を取られますが(ノーロード型のファンドは、購入時の手数料は取られませんがその分信託手数料やその他の運用手数料が高いのでトータルとして考えれば同じことです)ETFは、株式市場で株と同じ条件で売り買いができるので、例えばインターネットによる売買であれば 0.2 - 0.5%程度の手数料で購入することができます(ただし株と同じように売る時も同じ手数料が掛かりますのでこの点はお忘れなく)。

購入時の手数料が高い一般の投資ファンドでの運用では、半年から1年程度の期間で売買を繰り返しながら運用益を上げることは容易ではありません。 一方 ETFの場合は、購入コストが安い分、大きな値上がりを待たずに短期の運用でも利益を上げやすいという面もあります。

またランニング・コストにおいてもETFによる運用はメリットがあります。
ファンドの信託手数料は一般的な投資信託が年間で1.0 - 2.0% 程度取られるのに対し、ETFの場合は販売・運用にかかる経費がほとんど掛からないため0.2 - 0.5% 程度しか掛かりません。
同じようなタイプのファンドで比べると 1/3から1/5の安さです。

ETFのもう一つの大きなメリットは、小口で、様々な投資対象に投資できることです。
米国の株取引は基本的に1株から売買ができますが、ETFも株と同様に取引されますので数百ドルでも運用ができます(どの金融機関も一件当たりの最低売買手数料がありますからあまりにも少額での取引は経済的に引き合わないことになりますが….)。

近年、米国の株式市場が伸び悩んでいるなかで米国の投資家は、ETFを利用して好調である欧州やアジアなどの株式市場や貴金属やエネルギーといった商品市場への投資を増やしています(米国のBlue Chips =優良企業株が低迷していますが、その一因は様々な投資対象に簡単に投資ができるETFが急速に伸びていることで投資資金が分散してきていることにあると言われております)。 
国際分散投資や、オルタナティブ投資を株取引と同じ感覚で行えるETFが急成長するのはある意味では当たり前であり、今後もファンドの本数も投資金額も今以上のペースで伸びてゆくものと思われます。 

またETFは、投資を通じて世界経済や世の中の流れを学ぶという観点でも打ってつけの運用商品です。 株の個別銘柄と違いETFは世界中の国・地域ごとのマクロ的な相場観や特定の経済セクターの動向見込みに基づき投資判断してゆく性格が強く、また一般の投資信託のようにファンド・マネージャー任せにならないので勉強になりますし、投資の楽しさを味わえる商品ではないかと思います(多分に個人的な好みかもしれませんが…)。
ETFでの運用は、数十万円単位でも、半年から数年のスパンの運用ができますので、多少損をしても授業料のつもりでトライしてみてはいかがでしょうか。




日本でも米国市場で上場されているETFの取り次ぎ販売が一部で始まっていますが、取り扱い商品の本数は少なく、ほとんど代表指標のインデックス・ファンドばかりですので日本の金融機関のウェブサイトで入手できるETF情報は限られています。
また、米国ETF銘柄を詳しく紹介している日本語のサイトも今のところないようです。
よって 米国のETFでの運用は、英語のサイトからの情報に頼らざるを得ません。

米国ETFの銘柄情報を入手するのにもっとも便利なウェブ、ヤフーファイナンスです。
トップページから 「 Investing 」> 「 ETFs 」とクリックしていくとETFのページが開きます。
開いたページの左側の More on ETFs 、ETF Centreの下の「 View ETF 」をクリックすると全ETFの銘柄とパフォーマンス・サマリーのページが開きます。

......... Yahoo Finance > Investing > ETFs > View ETFs

出てきたリストページで、パフォーマンスの%が並んでいる一番上のコラムの「 1yr Return ( Mkt ) 」をクリックすると、米国市場に上場されている全ETFが、過去1年間のパフォーマンスの良い順に表示されます ( 830本以上 )。

ヤフー・ファイナンスのETF(HOLDRs)リストから、それぞれのETFの詳細を見るためには、そのETFの「 Fund Name 」「 Ticker 」を クリックします。

ETFのリストは、パフォーマンス情報によるリストだけではなく、ファンドの規模や、取引額や、種類の情報によるリストも開けます。それらのページは、「 View ETFs 」の代わりに 「 By Size 」「 By Volume 」「 By Fund Family 」をクリックして開けてください。


ヤフー・ファイナンスの他に ETFが上場されている市場のウェブページでも ETFのリストと基本情報を見ることが出来ます。 ETFは1993年の上場開始からAMEXを中心に発展してきたという経緯があり、上場本数もダントツに多かったのですが、そのAMEXは、2008年に NYSEの運用会社である NYSEユーロネクスト社に吸収されウェブサイトも NYSE ユーロネクストに統合されました。
2009年8月現在、統合された NYSE Arca での ETF の上場本数は 710本になります。

 

  NYSE Arca のETFメイン・ページ ⇒ http://www.nyse.com/about/listed/funds.html

  NYSE Arca のETFリストのページ ⇒  
   http://www.nyse.com/about/listed/lc_ar_issuetype_1076458359976.html?ListedComp=All#etf


同様に NASDAQの ETF ページもご紹介しておきます。
2009年 8月現在 217本のETFが上場されております。

  NASDAQのETF 抽出ページ  ⇒ http://www.nasdaq.com/investing/etfs/





ETFは、管理手法などのノウハウもあり、誰でも発行できるわけではありません。
現状では、米国では数社のETF発行会社によってほとんどのETFが発行されているという状況となっています。
ETFのそれぞれの情報は、ご説明したヤフー・ファイナンスや、NYSE のウェブで 基本的な情報は入手できますが、いざ投資する前にETFの発行諸条件の詳細を確かめたい場合は、発行会社のウェブページで提供しているデータ参照することをお勧めします。
下記の主要なETF発行会社のウェブサイトをご案内します。( 発行本数は、2009年8月現在。)

......... ◆ iShares のETF Product List ページ
......... ⇒ http://us.ishares.com/product_info/fund/index.htm
......... もっとも多くのETFを発行している圧倒的なETFのリーダー、179本のETFを発行。

......... ◆ State Street Global Advisors のETF Product List ページ
......... ⇒ https://www.spdrs.com/product/
......... SPDR シリーズのETFを発行, 発行本数88本。

......... ◆ PowerShares Capital Management のETF Product List ページ
......... ⇒  http://www.invescopowershares.com/pdf/P-PS-FLY-1.pdf
......... 発行本数 116本。

......... ◆ Vanguard VIPERS のETF Product List ページ
......... ⇒  https://personal.vanguard.com/funds/reports/viper_productw.pdf
......... 発行本数 39本。

......... ◆ First Trust Advisors L.P. のETF Product List ページ
......... ⇒  http://www.ftportfolios.com/Retail/etf/etflist.aspx
......... 発行本数 48本。

......... ◆ Rydex Investment のETF Product List ページ

......... ⇒ http://www.rydexfunds.com/ETFCenter/home/etf_profiles.rails
......... 発行本数 31本。

......... ◆ Wisdom Tree のETF Product List ページ

......... ⇒ http://www.wisdomtree.com/etfs/index.asp
......... 発行本数 41本。

......... ◆ Claymore Securities, のETF Product List ページ

......... ⇒ http://www.claymore.com/etf/product-list/
......... 発行本数 34本。





ETFの売買の仕方は、米国株、ADRの売買方法と基本的に同じです。
すべてのETFには株式と同じようにTickerがついていますので、Tickerで銘柄指定をすることで簡単に取引ができます ADRによる運用の勧めADRの買い方をご参照ください )。
普通の投資信託はその日の基準価額でしか売り買いができませんが、ETFの場合は株式と同じように刻々と価格が変化します。よってETFの売買もADRと同様に投資銘柄と購入ロットを決めたら、ヤフーファンナンス、クオート・ドット・コムなどの市場情報サイトでその時点での価格動向を確認してから指し値注文を出します。

ETFによる運用で頭に入れておくべきことは、売買される価格はインデックスの価格そのもの(NAV=Net Asset Value=純資産 )ではないということです。ETFの発行会社は、追随するインデックスの構成銘柄をコピーして運用しているので、ETF価格とインデックス価格に差が出れば、コンピュータ運用をしている機関投資家がすぐに裁定取引をしますので、乖離率が1%以上に広がることはまずありませんが、買いを入れる前には「 Premium/Discount 」( 乖離率のプラスとマイナスの値 )と「 Distribution 」(乖離データの分布状況のデータ )を確認することを勧めします。


 

ETFに似たものでHOLDRsという金融商品があります。
HOLDRS ( HOLding Company Depositary Receipts ) とは、特定のセクターの複数の株式やADRの所有権を売買する一種のファンドです。
ETFやADRと同様にTickerが分かれば簡単にオンライントレードで売買ができます。
商品としてはETFと似ていますがむしろADRに近い形態(一つではなく複数の企業の株式所有権を有価証券にして発行するADRのようなものです)であり、現状ではメリルリンチが独占的に発行しています。

2009年8月現在 下記17のセクターのHOLDRsが発行されており、すべて NYSE Arca で上場されております。

Biotech / Broadband / B2B Internet / Europe / Internet / Internet Architecture / Internet Infrastructure / Market / Oil Services / Pharmaceutical / Regional Bank / Retail / Semiconductor / Software / Telecom / Utilities / Wireless

例えば Broadband HOLDRs では、下記のような主要のBroadband関連企業の株式が一定割合で組み入れられています。 

QUALCOMM Inc 61.42%
Corning Inc 12.38%
Motorola Inc 10.66%
Broadcom Corp 6.97%
Alcatel-Lucent 1.37%
( 以下省略)

HOLDRsは個人投資家だけでなく、ファンド運営会社といった機関投資家が購入してファンドに組み入れたりする金融商品です。 石油、半導体、バイオ、通信といったマクロの業界見通しに基づき資産運用したい場合には、複数の株式銘柄を買うよりそのセクターのHOLDRを購入する方が手数料が安く済むなどのメリットもあって利用価値の高い運用商品です。
売買方法は、基本的のETFと同じです。
.

......... ◆ Merrill Lynchの運営する HOLDRs.com の情報ページ
......... ⇒  http://www.holdrs.com/holdrs/main/index.asp?Action=Prospectus


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米国市場でのオンライン・トレードによる資産運用は、ADR、ETF、HOLDRsなどの発達により コスト、情報・取引の信頼性、投資対象バラエティー、投資商品のバラエティ、管理の容易さにおいて卓越した投資環境となっています。 
このような上場商品での資産運用ができるようになれば、一般の金融機関で販売している投資ファンドを高い手数料を払って買う必要はなくなります。 
海外・オフショアでの資産運用を始められる方は、是非トライしてみてください。

【参考】

2009年1月から7月31日までの 7ヶ月間の値上がり率 TOP 50のETFを下記にご紹介します。
リーマンショック以後の市況の下落で、ほとんどの投資家は一旦資産を減らしましたが、リスクを取ってその後の回復の波をうまく捉えた投資家は大きなリターンを得ています。

 

 

Fund Name Ticker YTD Return
PowerShares DB Crude Oil Dble Long ETN DXO 73.3%
United States Gasoline UGA 68.1%
iPath DJ AIG Lead TR Sub-Idx ETN LD 67.6%
Direxion Daily Technology Bull 3X Shares TYH 64.9%
iPath DJ AIG Copper TR Sub-Idx ETN JJC 61.1%
Market Vectors Russia ETF RSX 59.8%
Claymore/AlphaShares China Small Cap HAO 57.6%
Claymore/AlphaShares China Real Estate TAO 57.2%
PowerShares Global Coal PKOL 56.6%
Direxion Daily Emrg Mkts Bull 3X Shares EDC 56.2%
Market Vectors Coal ETF KOL 55.3%
iPath MSCI India Index ETN INP 54.7%
iShares MSCI Chile Investable Mkt Idx ECH 53.3%
WisdomTree India Earnings EPI 53.0%
iShares MSCI Brazil Index EWZ 52.5%
PowerShares DB Base Metals Dble Long ETN BDD 51.7%
Ultra Technology ProShares ROM 49.6%
SPDR S&P Emerging Markets Small Cap EWX 47.6%
PowerShares India PIN 46.7%
B2B Internet HOLDRs BHH 45.0%
Market Vectors Steel ETF SLX 43.5%
iShares MSCI BRIC Index BKF 42.9%
PowerShares Gldn Dragon Halter USX China PGJ 42.9%
ELEMENTS BG Total Market ETN BVT 41.9%
iShares MSCI Thailand Invest Mkt Index THD 41.8%
Ultra QQQ ProShares QLD 41.7%
SPDR S&P BRIC 40 BIK 41.6%
iShares MSCI Turkey Invest Mkt Index TUR 41.0%
SPDR S&P Semiconductor XSD 40.7%
First Trust ISE Chindia FNI 40.5%
iShares S&P North Amer Tech-Multimd Ntwk IGN 40.4%
SPDR S&P Emerging Latin America GML 40.3%
Ultra Semiconductor ProShares USD 39.5%
PowerShares Emerg Mks Infrastructure PXR 39.1%
Claymore/BNY Mellon BRIC ETF EEB 39.1%
iPath DJ AIG Tin TR Sub-Idx ETN JJT 37.9%
PowerShares NASDAQ Internet PNQI 37.8%
iShares S&P Latin America 40 Index ILF 37.6%
SPDR S&P Emerging Asia Pacific GMF 37.0%
WisdomTree Emerging Mkts Small Cap Div DGS 36.8%
Rydex 2x S&P Select Sector Technology RTG 36.7%
SPDR S&P Retail XRT 36.6%
iShares MSCI Israel Cap Invest Mkt Index EIS 36.3%
Broadband HOLDRs BDH 35.7%
SPDR S&P China GXC 35.4%
Vanguard Emerging Markets Stock ETF VWO 35.0%
UltraShort 20+ Year Treasury ProShares TBT 35.0%
PowerShares Dynamic Networking PXQ 34.4%
SPDR S&P Metals & Mining XME 34.3%
iShares MSCI Hong Kong Index EWH 34.2%