上にあげたポイントよりも、断然インパクトが大きく、致命的な問題は、日本が時代の変化を読み取ることができず、世界で稼げる産業を育てることができなかったということです。
日本はよい製品を製造することで驚異的な成長を遂げてきた国ですが、そこそこの製品は中国などの新興国でも作れるようになり、もっともボリュームのある世界の低所得層・中間層が購入する工業製品は Made in Japan 製品は完全に売り負けています。
アメリカのように世界を牛耳るような金融産業を育てることは日本ではもともと不可能であったと思いますが、製造関連産業でも携帯端末、太陽電池、原子力発電設備、LED照明、などなど世界で大きく稼げる産業を育成することは可能であったでしょう。 しかし 物作りそのものに美徳を見出す日本人は、よいものを作るだけではなく世界で高く売ってゆく努力がされに重要であるという認識に欠けているのです。 「よいものを作れば よい価格で買ってくれるはずだ」、という正攻法のロジックは、恐ろしいまでに発達してしまった大競争経済ではすでに通用しなくなっており、イメージ戦略、パテント戦略、提携などによる囲い込み戦略など、汚くても実が収穫できる手段を取らないと世界では戦えないという現実を、日本人は直視してこなかったということです。